任天堂のDSを愛している父は、新しいDSが出る度購入をしたり、外装の劣化により新品を購入しているため、家に10台くらいDSがあります。
基本的にはインドアで、休日は一日中大好きなベッドの上でDSをやるのが日課となっています。
私もDSはやりますが、何か新しいソフトを購入したら、そのゲームをやるために、通勤電車の30分、往復で1時間分を利用してゲームをするくらいです。
しかし、父は新しいソフトが出ると、会社を数日休んでまでDSをやり続けます。
DSのやり過ぎで徹夜が続き、逆に会社をお休みして睡眠をとる事もありました。
母はうんざりしていますが、数千円のソフト1本でこれだけ夢中になれるなら、安上がりだと諦めています。
妹夫婦に長女、長男が生まれ、徐々に大きくなってくると、『ディズニーランドに行きたい』と言い出しました。
妹家族の住まいが東北のため、そんなに頻繁には行けません。
父は、可愛い孫達のためにオフィシャルホテルを予約し、両親、妹家族、私夫婦の3家族でディズニーランドに行く事にしました。
普段DSばかりしている父ですが、ちゃんと孫の事は可愛がってるんだな…と、正直意外でした。
ディズニーランド当日、父はその日が生まれて初めてのディズニーランドでした。
予想以上の人の多さにビックリして、これはDSのすれ違い通信がいくらでも繋がれる!と目をキラキラさせていました。
私夫婦は季節ごとにディズニーランドを訪れる程の頻度で、ある程度行きたい場所や、ファストパスを取りながら動くため、小さな子供を二人抱えた妹家族とは別行動をしました。
母は、孫の面倒を見るため、妹家族と一緒に行動し、お昼にはみんなで合流しよう!という話でした。
午前中たっぷり遊んで、妹家族と合流した時、父の姿がありませんでした。
『父は?』と聞くと、自分の事はほっといてくれ、と別行動をしていたそうです。
初めてのディズニーランドで、この人混みで、一体一人で何をしているんだろうと、電話で連絡を取ってみると、トイレのある近くのベンチで、一歩も動かずにDSをしていました。
結局その日、お昼ご飯も食べず、帰宅時間まで、一人でひたすらDSをやり続けた父。
凄い数のすれ違い通信が出来た!と大変満足そうに語っていましたが、父の行動が予想外すぎて全員がビックリの経験でした。