「気」と言うのは人間の持つ生命エネルギーのことです。
「気功」と言う言葉は中国で出来た言葉で、気功師とは、気を出したり止めたりして他人の気をもコントロール出来る人達のことです。
よくテレビで「気」だけで相手を倒してしまう気功師を見ますね。
気功師のエネルギーはとても高いので、相手に触れなくても倒すことが出来るのです。
このように自分や人の気を自在に扱えれば良いのですが、普通の人ではなかなかそうはいきません。
やはり訓練(練習)が必要です。
元々気功は医療気功を指す「軟気功」と武術気功を指す「硬気功」がありました。「軟気功」はまた、「内気功」と「外気功」に分かれています。
「内気功」とは、自分で行う気功のことで、自身の健康を保つことです。
これに対し「外気功」とは、気を患者に対して与えることを言います。
中国の病院では「気功科」があり、そこでは気功師が患者に気を送りながら、患者自身も自分の気を高めていくという、外気功と内気功を組み合わせた治療法を行っています。
日本でも、気功は自己の免疫力や治癒力を高める為に行う健康法として注目されています。
気功の基本は、まず気を感じることです。
気功を感じるには、両足を肩幅に開いて立ち、身体の力を抜いていきます。
次に目を閉じてゆったりと呼吸をします。
そして両手の指先を軽く触れる位近づけたり離したりします。
これを続けると、段々と指先に気を感じるようになります。
両手を離す時は引っ張られる感じが、近づける時は軽い抵抗を覚えれば、気を感じている証拠です。
それが出来たら、気を回すことを習得します。
回すと言っても、気を身体の中で回すのです。
まず、両腕を前に出して大きな風船を抱えるように輪を作ります。
両手の指先は3cm程離しておきます。
それから視線を指先、左手、左の腕、左肩、胸、右肩、右の腕、右手、指先と言う順番で3周します。
次は逆回りをします。
これで気が回って行くのが感じられるようになり、腕が温かくなるのがわかるはずです。
気を感じるようになったら、自分の手の平を顔に近づけたり、お腹の上で手を丸く動かします。
これで顔の肌がマッサージされたり、内臓の動きを整えたりすることが出来ます。